どうも管理人のちはるです。体の中から綺麗にしたいと思い、かなり前からプチ断食(1日の中で16時間何も食べないような時間を作るようなこと)を行っていたり、野菜中心、タンパク質多めの食事をしています。過去には、「細胞レベルから健康をメンテナンスしよう」なんてことを言っていましたが、今でも継続しています。
そこで、今回は突然ですが「腸」にまつわる大切なことを綴っていきたいと思います。私たちの健康を支える支柱となっている体内器官である腸。腸は人間の第二の脳ともいわれており、その役割は計り知れません(1,2,3)。
そして、ここで作られるのが腸内細菌。この腸内細菌が昨今の日本人は不足していると言われており、様々な病気の原因になっていることがたくさんの研究で発表されていたりします。今回はこの腸内環境のシステムを破壊するリーキーガットについて綴っていきます。の前に、簡単に腸と腸内細菌の役割を説明しておきます。
目次
腸のだいたいの役割
腸の主な役割は栄養の吸収を行うことですが、もっと大事なことは外敵との戦いです。私たち人間は無数の細菌やバクテリアなどの脅威にさらされているわけですが、腸はこれらの外敵から守ってくれる役割をもっています。いわばバリアのような存在と思えばよいかと。
腸内細菌のだいたいの役割
腸内細菌は人間の消化器官に住み着いている微生物で、ヨーグルトなどに含まれているビフィズス菌や乳酸菌が有名ですね。およそ100兆~1000兆といわれており人間の細胞の数を超えます。
役割は、アミノ酸や食物繊維を材料にしてビタミンB群やK群などといった重要な成分を合成してくれます。そのおかげで私たちは主要なビタミンの欠乏症から免れることができます。
他にも食物繊維をエネルギーに変えたり、腸壁を守ったりと、万事屋みたいな感じで活躍してくれます。本当に簡単にですが、このような役割を担っています。もしもっと詳細を知りたい方はググってみてください。
日本人の7割がリーキーガットという現実
そして、本題のリーキーガット。リーキーガット(Leaky gut syndrome=漏れる腸)とは腸の細胞に細かな穴が開いてしまう現象のことで日本語では「腸管壁浸漏症候群」といいます。腸の粘膜をつなぐ結着細胞が壊れて、バリア機能がなくなった状態を意味しております。そして、日本人の約7割がこのリーキーガットの症状を抱えているといわれているそうです。
腸の細胞に細かな穴が開くと、未消化の食物やエンドトキシン(毒素)などの有害物質が血管に侵入します。で、これがどんなフローで悪影響になるかといいますと、
- 有害物質が血管に侵入する
- 免疫システムが作動(外敵だと思い戦おうとする)
- あらゆる体内エリアで炎症が起こる
- 慢性的な炎症となり万病に繋がる
こんな感じで炎症状態が体内で続きます。これにより美容や健康のために何かをしても、なかなか効果が出ないということが起こります。本当に怖いっすね。
謎の疲れやすさは腸に原因があるかも
リーキーガットはアレルギーや認知機能の低下など様々な症状を引き起こしますが、実は「疲れやすさ」にも関係しています。
腸内環境と疲れやすさに関してはコーネル大学が2016年に出した論文で「慢性疲労症候群」に悩む患者の腸内細菌を調べた研究が参考になります(R)。結果から分かったことは、慢性疲労と腸内細菌の関係にかなり強い相関関係がみられたということです。
慢性疲労を感じている患者の腸内環境を調べたところによると、健康な患者と比べて、腸内細菌の種類が少ないうえに、体内の炎症レベルが高く、リーキーガットの割合が多かったのです。
症状や対策法については、リーキーガットの症状は病院の検査などに行かないと分からないことでもありますし、いくのもなんだかんだ言って手間です…
なので、指標としては「疲れやすさ」や「炎症による何らかの症状」を頼りにして、腸内環境が荒れているのかな?と気にするのがよいとされています。また、簡単で最強の対策としては食物繊維をとることがベストとされています。食物繊維は腸内細菌のエサとなる栄養です。食物繊維を分解して酪酸という物質を発生し、それが腸壁の土台となってくれます。
よく、食物繊維を取ることはお通じをよくするために大切などと聞きますが、腸内環境をよくするという意味でも普段の食生活で意識して摂取していきたい栄養素であります。ちなみに、厚生労働省が勧める食物繊維の量は20~27グラムです。現代の一日の平均食物繊維の摂取量は13~17グラムといわれています。しかし、食物繊維は不足しがちな栄養素なので気にして多めに摂取することがおススメです。
サマリー
長々と書いてきましが、健康的で充実したライフスタイルを望むのであれば腸内環境を整えておくことは本当に重要です。ざっくりと本記事サマルと、
1に腸内環境、2に腸内環境。内側からの健康と普段の気怠さを解消したい場合は食物繊維を多く取り、リーキーガットを防ごう!
って感じです。かくいう私も食生活が乱れていたころや不健康な生活をしていたころは色んな症状が身体に出てきていました。ただ、食物繊維の摂取や運動、サプリなどを用いて腸内環境をよくしてきたおかげで今ではかなり腸内環境が良くなってきていると実感しております。
健康になりたければ、いや、人生を変えたいなら腸内環境を変えるべきと言っても過言ではないと私は思います。あなたの健康と人生の活力になれば幸いです。
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