どうも管理人のちはるです。
最近、仲の良い知人から、自分の先輩・上司が好きじゃないって話を聞くことがありまして。社会人になると、より上下の関係に厳しい方が増えたので、生きづらくなったなと思う今日この頃。僕の先輩・上司は良い方ばかりなので、恵まれている環境と思ってしっかりとありがたみを感じております。
あなたは、身近には嫌な上司や同僚はいますか?「まったくいないっす」って人は幸せですよね。逆に「もう、あの上司が!」とか「もう、あの同僚が!」って感じる人が多いというのが本音であります。今回は「嫌な上司や同僚がいるとメンタルにもプライベートにも害が及ぶかもしれないので、なるべく避けていきましょう」という内容の記事を書いていきます。
目次
メンタルの悪化と意外と大きい影響範囲
会社で嫌な扱いを受けた日の1日の終わりってむしゃくしゃして、どうにでもなってしまえと思うことが多いですよね。特別、科学的な根拠がなくても絶対にメンタル悪くしているって感じがします。
ただ、これは何も肌感覚だけの話ではなくて、しっかりとした実験を行って立証されている内容だったりします。シンガポール国立大学の研究(R)では、56名の会社員の方を対象に10日間、会社でイヤな扱い(嫌味を言われたり、偉そうにされたりなど)を受けた参加者は、1日にわたって怒りと、敵意のレベルが増加したことがわかったそうです。
当然と言えば当然の話ですよね。ただ、この研究の内容ではもっと恐ろしいことがわかっておりまして、被験者の会社員の配偶者にもアンケート調査に協力してもらっていて、帰宅後の参加者の状態をヒアリングしたところ、会社で受けた怒りの感情や敵意は、家庭内(妻や夫、子ども、知人)にも向けられたということが判明したそうです。
これは恐ろしい事実ですよね。僕は自分で家庭を持っているわけではありませんが、イライラして帰ってきた日は、帰宅後に変に気になることが多くなったり、家族にキツいことを言ってしまうようなこともあったような記憶もあって、いかんいかんと思いました…
意外と、会社で受けるメンタルへの悪影響というものは、2次的な影響範囲が広くて、気をつけないといけないことが多いみたいですね。
社会的感染
人からの悪影響というのは大きいものがあることがわかりました。以前記事で、「人からの受動ストレスがかなり危ない件について」というものを投稿しました。
人は社会的な生き物なので、良くも悪くも感じやすい生き物なので、他人からの影響は受けやすいです。特にネガティブなことに関してはより感じやすくなると言われています。
研究者の方曰く、
会社員のメンタルは、嫌な同僚や上司の影響をかなり強く受けている。その影響は、仕事だけでなくプライベートも破壊する可能性がある。
とのこと。これは「社会的感染」と呼ばれている現象で、集中力や不安が人から人へ伝染していくという内容と同じように、人間の敵意やストレスも人から人へ広がっていく傾向があるらしいんですよね。
ミラーニューロンが大きく関わっているのだと思いますが、この論文で参照されているデータでは、他人の怒りや敵意に触れやすい仕事についている(警察官のような)人ほど、そうでない人に比べて配偶者に暴言を吐いたりや暴力をふるったりする確率が高いのだとか。怖いですね~。
なので、やっぱり対処法としては、ネガティブな感情を受ける人からは距離を置いて過ごすことが望ましいというような感じなんでしょうね。今は、幸いにもリモートワークで物理的な距離が離れている方も多いと思いますので、そんな人と関わる機会も減って良いなーと思ったりもします。
サマリー
本日の記事をサマると、
イヤな上司や先輩・同僚とはなるべく距離をとり、ネガティブな感情に侵されないような環境を整えていくことが大切ですね
という感じでした。今は、リモートワークも普及して、苦手な方とはそもそも喋る必要がないような環境が作りやすくなっているかと思いますが、どうしても苦手な人と話さなければいけない時などは、やはり日頃のメンタル強化が重要になってきますよね。
付け焼き刃で対処していても、ずっと根本的な解決にはならないので、瞑想をしたり、筋トレをしたり、良質な人間関係の構築に励むことが必要ですね。
人は、社会感染を受けやすいということだけでも認知しておくだけでも大きな違いになるかと思いますので、是非、今後の社会人生活を過ごす上での知恵としてお納めください。