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体内の火事はすぐ鎮火しよう

健康な体を食事から。そうはいうものの、正直何から意識すればいいのか分からないことが多いと思います。私も自分の身体のために食にこだわるようになりましたが情報が多すぎて頭がクラクラしてしまいます。

 

「これを食べれば健康に近づく」「こういう食事生活を送れば健康になる」
なんていう情報は本当に多い。そういう類の情報は自分の身体やライフスタイルに合ったものであればなんでもいいというのが本音です。一方で「これだけはなるべく避けたほうがいい」ということは結構明確にあります。

 

「これから健康的な食事生活を送ろう」「将来の自分の身体のために健康意識を高めよう」という方へ、まず最初にコレをなるべく避けて食事生活をするようにしてみてくださいというご提案です。それは過剰な糖質摂取です。

 

それでは本編スタートです。

 

過剰な糖質は「体を焦がす」

「糖質をとりすぎると太っちゃう」

「糖質をとりすぎると肌が荒れちゃう」

糖質をとりすぎると何かと健康に良くない!ということは多くの人が認知していることかと思います。ただ、太ることや肌が荒れること以外にも糖質を過剰にとると大きなデメリットが。それは過剰にとりすぎた糖と体内のタンパク質が結びついて起こる火事です

 

火事というのは体内で本当に「炎症」が起こっている状態のことで、免疫機能が身体の異変を察知して体を守ろうと一生懸命動いてくれます。そう聞くと「免疫系がちゃんと働いてくれていていいじゃん」と思いますよね。そう、炎症は体を一定にしようとする恒常性による生理学的な反応で私たちが健康を保つためには必須の症状なんです。

 

火傷したら膨れ上がりますよね。切り傷をしたらその箇所が赤くなりますよね。あれは「今体内で治療を行っていますよ~」というサインでとてもありがたい症状なんです。

 

「ん?ということは糖質を取って体内で炎症状態が続くのは良い事なのか」となりそうですが一時停止。

 

確かに単発的な切り傷ややけどなどの短時間での炎症であれば何の問題もないですが、これが長期的に続く炎症状態になると話が180度変わってきます。それを慢性炎症と言ったりします。慢性炎症が続くことによって、

 

  • 心臓病
  • 鬱病
  • 肥満
  • アレルギー
  • 糖尿病

 

などの発症リスクを高めてしまいます。誰しも一度は聞いたことがある病名かと思います。特に鬱病なんかも気を付けたいところ。炎症は脳の細胞にも悪影響を及ぼすことからメンタルの悪化の原因にもなるのではないかと言われています。

 

こういった体を焦がす炎症反応はつまるところ、免疫系の過剰反応によるダメージです

 

  1. 慢性的な炎症が起こる
  2. 免疫系が反応
  3. 炎症を抑えようと一斉放火
  4. 無差別な放火により健康的な血管などにも被害が
  5. 病気にかかる

 

こういったステップを踏んで病気になっちゃうということです。ヒーローなのか悪役なのか分からない感じですね。

 

話を糖質に戻すと炎症反応は過剰な糖質摂取によっても引き起こされます。現代では糖質が手軽に過剰に摂取できてしまいます。なので普段の食事で糖質を取り過ぎているなと感じている人はまずは糖質を控えた食事に変えて炎症反応を抑えるようにした方が良いかも。

 

AGEsを生まない

病気にかかるのは様々な要因がありますがその中でも慢性炎症は万病の元となる症状と言われています。その慢性炎症の根源となっていると言われているのが「AGEs」という物質。

 

「AGEs」というのは最終糖化産物のことで人間の体内のタンパク質と過剰に摂取して体内で余った糖と結びついて体内で生成される良くない物質です。肌・血管・骨など私たち体のパーツは主にタンパク質からできていますので糖と結びつく(糖化)と老化の元と言われています

 

糖化というのは体内で炎症が起こっている状態ということです。つまり、老化の原因にもなるし、万病の元にもなるしで、最悪のワンツーパンチです。

 

じゃあ、あなたにできることは何だと思いますか?

 

そう、過剰な糖質摂取を避けて体内でAGEsを生まないように食生活などを変えていくのが吉ということです。

 

言わずもがなですが、私たちが日々活動するには一定のブドウ糖が必要な訳ですので適度な量の糖質は取らないといけません。今のご時世、個人にとっての適切な糖質量は調べればすぐに分かります。糖質は本来味方です。悪役にしてしまっているのは私たちです。

 

検査キットなどもあるようですがいかんせん値段が高すぎますので糖質のとりすぎに気を付けたライフスタイルにすればいいかと思います。

 

 

これだけは知っておこう

こういうことを書くと、きっと「低炭水化物ダイエット」なんかに手を出す人もいるかと思います。ロバート・アトキンス氏が提唱したアトキンス・ダイエットなんかも有名ですが要は極端に糖質を取らないようにして体重を減らそうというダイエット法です。

 

私は個人的には低炭水化物ダイエットはおススメしません。ちなみに、アメリカの有名な医学雑誌関連や日本糖尿病学会なども推奨していません。理由は様々ありますが、糖質は私たちのガソリンであり、血液と言っても過言ではありません。

 

過度な糖質制限は頭痛・便秘・口臭・筋痙攣・脱力感・発疹などの元となることが明らかになっているそうです。あとはダイエット効果にもあんまり期待できなくて、リバウンド率を高めるということも分かていたりします。

 

過度な糖質摂取もいけませんが、過度な糖質制限もよくありません。ちょうどいい間のところを目指すのが良いです。

 

「焼肉は3ヶ月に1回にしよう」

「昼に白ごはんを2杯も食べちゃったから夜は玄米ご飯1杯にしよう」

「全粒粉パスタにしよう」

「1週間の内1日は野菜やフルーツだけから糖質を取る日を作ろう」

など、フレキシブルに自分のライフスタイルに合わせて継続しながら炎症対策を行っていきましょう。

 

ではまた。