どうも管理人のちはるです。最近こんな質問をもらいました。
とにかく無気力で何もやる気がでないことがあるのですが、なんか対策法ありますか?色々要因はあるかと思いますが「筋トレ」以外の観点から教えてくれるとありがたいです。
みたいな感じ。 まあ、よくある話ですよね。
残念ながら質問者様の年齢や生活習慣などが分かりませんので、最適解のようなことを申し上げられないかもしれないことご了承ください。にしても、筋トレ以外の観点とは。利き手を封じられた感じです。
僕自身も無気力状態、「もう、どうにでもなっちゃえ」って感情になんどもあったことがあります。なので、気持ちがすごくわかります。ベッドの上でゴロゴロしまくって気づけば夜みたいな感じ。
正直、筋トレしたり、ゲームをしたり、映画を見たりして強制的にドーパミンを出して体を動かすのもアリだとは思いますが表面上の対策であることは否めません。
そこで今回は、「無気力状態なのは腸内細菌が死んでいるのが原因かもしれませんよ」って話をしたいと思います。腸内環境と気力がどうつながっているのか。面白い内容になっているかと思いますので是非ご覧になってください。
▼本記事と合わせて読んでいただきたい書籍▼
腸内細菌が減ると無気力になる
「腸は第2の脳」といわれているほど大事な器官です。腸と脳は神経を通して繋がっておりまして、腸内環境が悪くなると脳にも悪影響が出るのは既にさまざまな研究で分かっています。
しかし、
腸内細菌が死ぬと甲状腺にもダメージがあることが分かってきました。甲状腺にダメージが及ぶと何のやる気もない状態になったりすることが起こります。以前、「
謎の疲労感はリーキーガットになっているからではないか」という記事を書きましたが、甲状腺のダメージにも影響があるので、双方からのダメージが考えられそうですね。
甲状腺には、4つのヨウ素を持つT4と3つのヨウ素を持つT3というホルモンを分泌する役割がある器官でありまして、新人代謝を促進する働きがあります。要するに、全身のエネルギー代謝に関わるホルモンを分泌するところであります。
甲状腺に不具合が起こってしまうと謎に無気力になったりするんですね。男性にも女性にも「ちゃんと寝てたのに体がだるおも~」「なんか冷え性!!」「ちゃんと寝たのにとりあえず眠い!!」なんていう症状が起こっていたら、T4・T3ホルモンに影響が出ている可能性があるのかもと疑った方がよろしいかと思います。
【補足説明】甲状腺ホルモンを分泌させるためには
T4・T3ホルモンを分泌させるのに必要になる材料は主に海藻に含まれる「ヨウ素」(ミネラル)と言われております。
なのでこの「ヨウ素」が多く含まれている食材を摂取することは、メンタルを安定させるのには効果があると考えることができます。昆布や海藻類・昆布エキスや海藻エキスが入っている飲み物などを取るのが良いかと思われます。
僕はよく、ワカメやとろろを使ったサラダや味噌汁を作って補っております。
腸内細菌が減ることから始まる「負」のスパイラル
ここまで読むと「ヨウ素が大切なのか。ほな、海藻類食べまくればOKなんですね!」てなるかと思いますが、そんな簡単なお話でもないのが今回の話。
っていうのも普段の生活でヨウ素が足りていない人ってなかなか少ないと思うんですよね。なぜならだいたいヨウ素は3~5㎎摂取できればいいの摂取するのは結構イージーなんですよ、わざわざサプリでとる必要もありません。なんやそりゃって話ですよね。
1日の摂取量は大体カバーできているのに、なぜヨウ素不足になっているのかというと、考えうる重要なポイントになるのは「必要なミネラルが吸収されていない」ということです。
近頃は腸内環境と甲状腺の研究が進んできていて、大連医科大学がった調査などによると、
甲状線機能亢進症の人は普通の人より、乳酸菌やビフィズス菌の量が少なかったということがわかりました。なんでも、腸内細菌が甲状腺に影響を与えていると言われているからです(
R)。
もう少し具体的に書きますと、
- 必要なミネラルが吸収されなくなる:腸内細菌が死ぬと腸に炎症が起こってしまい、甲状腺の働きに必要なヨウ素やセレニウムの吸収が邪魔されてしまう。
- 毒素が甲状腺ホルモンが邪魔をする:腸内細菌が死ぬとリーキーガットが起きて、リポ多糖などの毒素が血管に侵入して、こいつがT3ホルモンの合成を促す酵素の働きを妨げます。
- 腸内でT3ホルモンが合成できない:実は甲状腺ホルモンの20%は腸内細菌がT3ホルモンを変換して合成してくれています。当たり前ですが、この腸内細菌が減るとT3ホルモンも減少してしまいます。
みたいな感じ。参考文献も載っけておきます(
1,
2)
ビフィズス菌など、普段あんまり摂取する機会が少ない方はサプリなどで補うのも効果的なので、僕が普段使うサプリも載っけておきます。だいぶ継続して飲んでいるとかなり体調良くなるのでおすすめです。
様々な経路で腸内細菌は甲状腺と関わっているので、不調の原因を改善するには腸内環境を良くすることがやっぱり大事になってくるのではないでしょうか。
まとめ
てな感じで、今回は腸内細菌と謎の不調との関係性について綴ってきました。全ての不調の原因が腸内にあるとは断言できませんが、色々やっても不調が改善されなかったり、そういえば腸内環境最近最悪かも…と心当たりがある方は、まずは2週間ほど腸内環境を整える生活習慣に戻してみてください。
さて、本記事をざっくりサマルと。
謎の体調不良は腸内環境の乱れによる、甲状腺の不具合かもしれない!不調の原因を根本から改善するには腸内環境を見直してみると良いかも!
というような感じです。もちろん、腸内環境を良くするだけでは、やる気の源であるドーパミンなどが分泌されるわけではありませんので、自分なりのやる気を入れるトリガーは持っておいた方が良いかと思われます。(筋トレとか)
しかし、ドーパミンばかりに頼っていると消耗戦になりがちなので、まずは基礎的な腸内環境を良くすることから始めて、無気力状態の予防を始めてみてください。私自身も腸内環境を整えている期間は無気力状態になることはほとんどなくなりました。(2日酔いや筋肉痛で体が重い事はもちろんありますが。)
要因としては大きいと思いますので是非腸活してみてください〜。どうぞよしなに。