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大きな目標設定するときの5つのポイント

どうも管理人のちはるです。社会人になって1年が経ちまして、2年目に入っております。社会人の方や大学生の方なんかはよく、「成功したければ大きな目標を掲げろ!」なんていわれる場面も多いですよね。「TOEIC990点取るんや!」や「年収1億稼ぐんや!」とかあたりが定番な感じでしょうか。

よく聞く目標設定の要素としては、以下の4つにわけられるかと思います

  1. 大きな目標を書き出す
  2. それぞれの目標を明確に決める
  3. 目標達成までの期限を設ける
  4. 目標までの道のりを逆算する

みたいな感じですかね。僕自身も普段はこういったシンプルな目標設定を1年単位、1か月単位などで設定しています。自己啓発書などでよく見かけるこの方程式。実は、1つ目の「大きな目標を書き出す」には大きな落とし穴があるので目標設定の時は注意しましょう。

目標設定をする際の5つのポイント

過去に、ポジティブシンキングの5つの落とし穴の記事で、大きな夢や目標を持とうとするのは危険だよっていうことを書きましたが、それと似ている部分があります。

ただ、この記事の続きとしていうのであれば、「すべての目標設定に意味がない!」と言っているわけではないということです。個人の目標設定と仕事の効率を調べた論文だと(R)、「正しく目標設定を行うためには条件を設定する必要がある!」と主張しています。その条件の内容というのが下記の5つになっています。

  1. 目標と自分の間に少しだけしか関係がない
  2. 自分にとってさほど重要ではない
  3. 具体的すぎず抽象的である
  4. それぞれの目標が矛盾しない
  5. 最終的に目指すところが「お金」ではない

「大きな目標を明確に決めろ!」と言う主張とは真逆の結論ですね。
どうにも大きな目標派には分が悪い感じ。 目標に対して、こだわりを持ちすぎると、修正するのが難しかったり、自分にとって重要すぎると、かえってプレッシャーとなり、目標達成に向けてのモチベーションが続かなくなる場合もあります。これはよく分かりますね。

また、目標設定は1つだけでなく、複数ある場合がほとんどです。それら一つ一つが独立しているモノではなく、広義的に捉えるとすべて同じ目標達成に結びついているんだと感じることも大切なんだと言われています。

私も最近は中小企業診断士の勉強をしていますが、その勉強と会社での目標はずれているわけではなく、同じ目標達成に繋がっているんだと思えることが、継続するためのポイントやモチベーションアップの秘訣になっているなとここ最近強く感じております。

上手くいっていない時ほど大きな目標を立てたがる説

上記とは少し路線は変わりますが、大きな目標を立ててしまいがちな時というのには条件があるみたいですね。そこの条件だけ知っておくと、自己認知の際に活かせるかもしれませんので共有いたします。

大きな目標設定をする落とし穴というのは何なのか。それを説いた心理学者がいます。心理学者オーブリー・ダニエルズの『金と時間をムダにする13の仕事術』という本で紹介されている実験によれば、「チャレンジ目標を設定しても10%も達成できない!むしろどんどんやる気が無くなって逆効果になっていくよ!」という結果だったそうな。

どうやらチャレンジングな目標を設定すると、脳がそれに満足してしまい目標達成までのモチベーションを下げてしまうそうです。他にもいろいろと「チャレンジ目標の設定はムダだ!」って研究が取り上げられていまして、例えばアメリカのデューク大学の2011年の論文では(R)、様々な企業の目標設定と成功率を調べた研究で、これによると業績の低い企業ほど大きな目標を掲げている傾向が高かったらしい。逆に業績のいい企業ほど大きな目標は立てず、生産性の悪化につながるリスクを避けて、現状維持を恐れない傾向が強かったらしいです。

上手くいっていない時や、停滞気味なときはついつい一発逆転を狙いに行きやすくなる気持ちは分かりますもんね…

サマリー

ここまで大筋は、「大きな目標設定はあんまり効果的ではないよ~」っていう感じに書いてきました。しかし、勘違いしてほしくないポイントは、あくまでも達成しやすい小さな目標を地道に達成していく事が成功への最短で最適な近道だということであります。トヨタ生産方式みたいなイメージです。

大きな目標やチャレンジングな目標の多くは「今の自分の身の丈に合っていない目標」ということです。それを立てると脳が満足してしまい、モチベーションを下げてしまう恐れがあります。したがって、大きな目標は少し抽象的に立てて、それを具体的な行動に結びつけることができるくらいまでさらに小さくかみ砕いていくことが目標設定において大切な考えになるということが研究から分かりましたね。参考程度になれば幸いです。