先日、人から受ける受動ストレスはメンタルに良くないですよっていう記事を書きましたが、僕たちは周りにどんな人がいるかによってその日の調子がかなり左右されます。
今回は、ポジティブな内容で、作業の生産性を上げるためには生産性の高い人の近くで作業をした方がいいですよっていう内容です。仕事のスピードや質の向上。どの作業でも効率よく、生産的な時間にしたいと思うのは社会人全員の願望だと思います。
科学的根拠と大学生時代の経験と社会人1年目を終えた経験をもとに日々の作業の生産性を高める一助になれば幸いです。
目次
隣の人で生産性は10%以上も変わる
作業をしている時に真面目に頑張っている人の隣にいると、自分も知らない間に真面目に頑張ってしまっているという現象を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。大学の図書館で隣で黙々と勉強をしている人がいると、なぜか自分も黙々と勉強をする現象がよく僕にはありました。
逆にずっと喋っている人と一緒に作業をしていても、何も捗らないですし、集中できませんよね。何か頑張る際は周りにどんな人がいるのか大事になるということはなんとなく、実体験として僕たちも感じていると思います。
ハーバード大学が行った研究(R)でも「仕事の生産性や能力は人から伝染するよ」っていうことが分かった調査があり、約2,000名のオフィスワーカーを対象に、大企業に勤めている人の「働きぶり」をチェックしてみたらしい。
具体的に集約したデータが、
- 仕事上のポジションの変化
- 仕事への熱心さ
- 職場のどこで働いているか
- 1つのタスクをこなすのに使用した時間
- 1つのタスクを自分だけの力でやり遂げたかどうか
- 顧客の満足度
みたいな感じとなっています。
各社員の生産性をチェックしたうえで、「誰の隣で働くかのか」がどれだけ仕事上のパフォーマンスに影響を与えるかを確かめたわけです。ちなみに、論文では働く人の特徴を3つのタイプに分けており。
- 生産屋:質より量を重視。全体の25%が生産屋
- 品質屋:量より質を重視。全体の25%が品質屋
- 平均屋:生産屋と品質屋の真ん中ぐらい。全体の50%が平均屋
これらを踏まえて、誰の隣で働くと一番生産的になるのかといいますと、
- 生産屋と品質屋が隣り合って座ると生産性が17%、効率が17%上がる
- 平均屋と組ませた場合でもそれなりに生産性は上がる(ただし、上記よりは低い)
- 生産性の向上は、座席を変えたらすぐに表れる
- 同じタイプの労働者が隣同士だとそこまで影響はない
- ネガティブなヤツが隣に座ると生産性は超下がる(これはごもっとも)
といったところ。
とにかく生産性も効率も上げたかったら「できる人の隣に座れ!」っていうことであります。平均すると生産性の10%が隣の人の影響にされているそうです。
リモートワーク時の対処法
話はガラッと変わりますが、リモートワークではあまり作業に集中できない方が多いと聞きます。ここまでの流れだと、生産性の高い人の隣で作業をすれば改善は見込めるのですが、リモートワークだとそれはできません。
こういった場合は、動画やウェブ会議ツールなどを利用して、誰かと一緒に働いている感覚を創り出すのが有効です。最近よく「study with me」というYouTube動画やルーティン動画などが流行っていますが、あれを流しながらでもいいですし、zoomやteamsなどのツールを使い誰かと作業を一緒にするのもいいでしょう。
これをやって実際に生産性が上がるのかと言われると断言はできませんが、少なくともだらだらする時間が減り、本来の作業スピードのまま仕事は進めることができるかと思います。もし、リモートワークで仕事に集中できなくて困っている人がいれば試してみてください。
サマリー
仕事の生産性を高めたければ、いわゆる「できる人」の近くで作業をしようという内容でした。僕たちは良くも悪くもまわりに影響を受けやすい生物ってことですね。「できる人」というのは残業時間が少ないやアウトプットする時間が早いなど、定量的にわかる指標でもいいですし、感覚的にできる人でもいいです。
よく「自分の人生を変えたければ付き合う人たちを変えようぜ!」って言われますけどあながち間違えではないみたいですね。積極的に生産性の高い人の近くに行くようにしましょう。
一番は、どんな環境に置かれていても揺るぎない集中力を身につけることがいいんですけど、環境要因も大きい部分がありますので、普段のオフィス作業やリモートワークの際に生産性が少しでも高まるお役に立てれば幸いです。
もし、この記事を読んだ方で他にも生産性を高める取り組みや、おすすめの集中力向上のナレッジがあれば共有していただけますと嬉しいです。悩んでいることでも結構です。