- たったいま緊張している人。
- 緊張をほぐしたいと思っている人。
- 誰かの緊張をほぐしてあげたい人。
この記事を読めば、一言で緊張をほぐす方法を理解することができます。
いきなり超当たり前の話をしますが、緊張ってめちゃくちゃしますよね。みんなの前でプレゼンやるとき、自分の意見を言うとき、好きな人に告白するときなどなど、今までの人生でたくさん緊張してきたかと思います。
緊張をしているってことは、自分に負荷がかかる挑戦しようとしている証拠なので特に悪いことではないと思いますが、できれば緊張したくないですよね。
ということで今回は、緊張状態を秒でほぐすプチテクニックを紹介したいと思います。
参考文献は僕らのラジオでも取り上げました『最高の体調』でございます。『最高の体調』のすばらしさについてはこちらで熱く語っておりますのでぜひ聞いてみてください!
本記事の内容はこちら!
- 緊張をほぐす一言とは?
- 人が緊張をして失敗する理由
以下の参考文献を基に書いています。
簡単!その場で緊張をほぐす一言とは?誰でも2秒あれば終わります。
さっそく結論から参ります。
緊張をほぐす一言とは
「緊張」を「興奮」に言い換えると緊張がほぐれるということがわかっています。なぜなら、感情をポジティブにコントロールできるようになるからです。
なんのこっちゃわからん思いますので、具体例を出して解説していきます。
リアプレイザル
「緊張」を「興奮」に言い換えるように、感じた感情に対する考え方を変える方法をリアプレイザルと言います。
具体的にどうするかと言いますと、
緊張で沸き起こったネガティブな感情をポジティブに言い換えて自分を奮い立たせる
ということです。
例えば、
- 「緊張してきたな」→「わくわくしてきたな」
- 「ドキドキしてるな」→「楽しくなってきたな」
などなど、心臓がバクバクして不安な状況をプラスに考えてみるわけです笑
確かに、たったそれだけで変わるわけないやんと思われるかもしれません。しかし、これはハーバード大学の実験で、リアプレイザルがパフォーマンスを上げるということが分かっています。
ハーバード大学の実験
ハーバード大学の実験では、被験者にスピーチやカラオケ、数学のテストなどをやってもらいました。そして、一つのグループには自分が感じたストレスを「楽しくなってきた」と解釈するように指示をしました。
その結果、
ストレスを「楽しい」と解釈したグループは、17%から22%も成績がよくなりました。
つまり、ストレスをプラスに捉えたことで自分の力に変えたというわけです。
緊張も興奮も体は同じ
なぜ「緊張」を「興奮」で言い換えるとパフォーマンスが上がるかと言いますと、緊張した状態も興奮した状態も体は同じストレス反応を起こすからです。
皆さんは、プレゼンをする直前って緊張しますよね。心臓がバクバクしてコルチゾールが分泌されるストレス反応が起こっています。
同じように、ライブが始まる直前ってめちゃくちゃ興奮しますよね。心臓がバクバクしてコルチゾールが分泌されるストレス反応起こっています。でも間違いなくあれは緊張ではないですよね笑
つまり、緊張であっても興奮であっても体の反応は同じであるため、その状況をどのように解釈するかは自分次第だということです。
だから、プレゼンをする直前にドキドキして緊張しているのであれば、サンドウィッチマンさんのごとく、
「世の中興奮することいっぱいあるけど、この世で一番興奮するのはプレゼンをする直前だね」
「間違いないね」
と解釈すればよいということです笑
使えば使うほど緊張に強くなる
リアプレイザルは使うほどストレスに強くなります。
リアプレイザルが上手くなった人ほどネガティブな体験に脳がパニックを起こさなくなるということが実験で明らかになっています。
確かに緊張しているときにそんなことしてる余裕ないよと思ったかもしれません。しかし、不安を感じて心臓がドキドキしているときに、わくわくするだけです。
伊達さんみたいに声にだして「興奮してきたな」と言っても構いません。ぜひ一度やってみてください。緊張を興奮に変えられた自分に気づくと思います。
緊張をほぐす一言は持つべき
ここまで、緊張をほぐすために興奮に言い換えればいいよーという話をしてきたわけなんですが、ではそもそもなぜ緊張をすると失敗しやすくなるのでしょうか。
緊張して失敗する理由
皆さんご存知の通り、緊張すると本番で力を発揮できなくなります。それは、失敗を恐れるあまりに体が思うように動かなくなるからです。
そんなことみんな知ってるよ!と言わずに、ゆっくり緊張を分解していきましょう。
緊張で失敗しやすい人の特徴
緊張によって本番で力が発揮できなくなることを「チョーキング」と言います。
このチョーキングがどのような人に起こりやすいかと言いますと、損失回避レベルが高い人だということが分かっています。つまり、小さな損失すら嫌だと感じる人です。
例えば、勝ったら1万円もらえて負けたら5000円失うゲームがあるとします。勝つ確率も負ける確率も1/2なので、期待値で考えたらやるのが普通です。
自分が得する可能性の方が高いですからね。
しかし、損失回避レベルが高い人はどうなるかと言うと、自分が損をすることばかりに注目します。そのため、5000円失うことが嫌という視点しか持てずせっかくのチャンスに挑戦できなくなるということです。
失敗しやすい人は自分が損をすることに目を向けすぎてしまい、つかめるチャンスも逃してしまいます。
損失を恐れすぎる害
損失回避レベルが高いとどうなるかと言いますと、成功することよりも失敗したくないという気持ちが大きくなってしまいます。
失敗したくないという気持ちが大きくなると、先ほどのゲームのように自分の行動を止める方向に心理が働いてしまいます。
そのため、
実際に失敗を恐れる人は脳の運動機能に関係する部位の活性度が低下するということがわかっており、比喩ではなく本当に体が動かしにくくなっている
ということなんです。
緊張して体がガチガチになるとはよく言いますが、それは事実だったんですよね。緊張して普段のパフォーマンスが出ないのもうなずけます。
失敗したくないと思ったら、失敗しやすくなるという非常に残念な話です。
緊張をほぐして失敗を減らす方法
先ほどは、失敗を恐れるから体のパフォーマンスが落ちるという話をしてきたわけなんですが、ここでもリアプレイザルを用いることができます。
損失回避レベルが高い人は、失敗することを「失う」ではなく「元に戻る」と考えればよいということです。
なぜなら、失敗してもあなたは何も失っていないからです。
失敗は現状維持でしかない
前半では一言で緊張をほぐす方法としてリアプレイザルを紹介しました。「緊張」を「興奮」と捉えることで成績がアップしたという話をしましたね。
次は、「失敗」を「現状維持」と捉えるリアプレイザルを紹介します。
例えば、皆さんはこんな失敗を恐れたことがあると思います。
- 試験に失敗したらあの大学に行けない。
- 告白に失敗したらあの子と付き合えない。
- プレゼンに失敗したら昇進できない。
などなど、挑戦した結果の成果を得られないことに不安を感じたことありますよね。
しかし、よくよく考えてください。失敗って実は現状維持でしかないんです。
- 試験に失敗したらあの大学に行けない
→大学に行けない自分は前の自分と何も変わりません。
- 告白に失敗したらあの子と付き合えない
→彼女がいない状態から何も変わりません。
- プレゼンに失敗したら昇進できない
→自分の役職は何も変わりません。
つまり、失敗することを失った結果ではなく、現状維持だと捉えるというわけです。
実際に、カリフォルニア工科大学の実験では
損失回避レベルが高い人が、失うことではなく現状維持に注目するようになると、パフォーマンスが改善される
ということが分かっています。これへぇーって話ですよね。
確かに、失敗したらマイナスになることもあるじゃないかと思われる方がいるかもしれませんね。
でも実はそのマイナスと感じていることは、自分の期待通りに行かなかったことからのマイナスだったりします。あくまで自分の期待が高かっただけであって、自分の状況は一切変わっていません。
逆に失敗すらプラスになることさえあります。というか、僕は挑戦した時点でプラスだと思います。緊張とは一生の付き合いなので、ぜひ捉え方を変えていつも通りの自分のパフォーマンスを発揮できるようになりましょう!
緊張ほぐす一言まとめ
人生において緊張はつきものです。
- 試験に挑戦するとき
- 告白するとき
- プレゼンするとき
- プロポーズするとき
大きなイベントには常に緊張が寄り添ってきます。そのため、緊張をすることは決して悪いことではありません。むしろ挑戦している証拠だと思います。
だからこそ、緊張とは上手に付き合いたいですよね。
今回は緊張との付き合い方としてリアプレイザルを紹介しました。
「緊張」を「興奮」と捉える。
「失敗」を「現状維持」と捉える。
よくも悪くも状況の捉え方は自分で変えられますので、ぜひ普段通りのパフォーマンスを発揮するためにもリアプレイザルを使ってみてください!
今回の参考文献である『最高の体調』には、リアプレイザルを始めとするストレスに対する対処法が書いています。それだけでなく、そのストレスがなぜ起こるのかを現代人が抱える現代病を軸に展開されています。
健康の土台となる一冊になりますのでぜひ読んでみてください!
『最高の体調』に関する詳しい話はこちらでしておりますのでぜひ!