4月から完全にリモートワークになった人は多いかと思います。私も慣れない東京での一人暮らしに加えて、初めてのオンライン研修などでそろそろ生身の人とお茶でもしばきたいなと感じております。
オンラインやリモートでの研修の影響で孤独感を感じる人が多いようですが、身の回りの友人や社内でもそういう人が徐々に増えてきております。社内では「孤独感を減らすために何をしてる?」みたいな会話になりました。孤独感が増すのは分かります。
対策としては「オンライン飲み会などで孤独感を紛らわそう!」みたいな案が一番出てきました。オンライン飲み会は普通に楽しいですよね。お酒を飲める人はお酒を飲みながら近況を語り合ったり、お酒を飲めない学生でもお菓子とジュースを片手に恋話やアニメの話をしている人もいるみたいです。コミュニケーションの多様化が進んで新しい文化が生まれるいい機会になるんじゃないかなと個人的には思っております。
ただ一方で、オンラインでつながる友人が増えれば増えるだけで孤独感が消えるかと言えばそういうわけでもないと思います。孤独感は消そうとしてもまた出てくるものです。ストレスと一緒ですね。昨今では孤独な人は死亡率が高まるという研究データもあるくらい孤独な状態に対する嫌悪感が高まっているように感じます。
目次
孤独であることを悪と思うな
孤独である状態を改善しようと人と話すことや繋がりを大事にしようと思うこと自体は悪いと思いません。ただ、孤独感はストレスに対する考えと似ていると思っていて、ストレスが悪だと思う人はストレスによる身体の悪影響を受けるということが分かっています。孤独感にも通じるところがあると思います。「孤独自体が悪いと思うこと」そう思うことでメンタル悪化につながるという持論です。
そもそも私たちは独りで生まれて、独りで死に、独りで去り、独りで来るんです。「独生独死独去独来」という言葉が仏説無量寿経の中でもあります。私たちは初めから孤独で、私たちの人生を他の誰かが代わりに生きることはできないということです。
この考えを参考にすると、リモートワークやオンラインで孤独を感じたとしても、その原因はリモートやオンラインにあるのではなく、もともと私たちが孤独であったことが明らかになっただけということです。そのことを受け止める。先日の記事でも書いた「平常心」と通じるところです。
いくら私たちが社会性のある生き物だとしても最初は独りで最後も独りです。まずは孤独であることを受け止めることから始めてみるのはどうでしょうか。私自身も大学生のころからこの考えですが、刹那的な孤独感を感じることはありますが、その状態に危機感も焦りも恐怖も感じません。なぜなら私は孤独ではあるけど、独りではないからと思えるからです。
一瞬一瞬の繋がりを楽しむ
私たちはもともと孤独なんです。そのことを受け入れること自体にある程度時間がかかるかと思います。何を言ってるのかさっぱりわからない。感覚が分からない。結局誰かと飲みたい。となります。ただ、一兆一隻で孤独を受け入れることは難しいと思います。なぜならこれまで孤独は悪だと思い込んでいて、誰かと繋がっていることは当たり前だと思っているからです。
瞑想と似ていますが、最初は実感がありません。ただ繰り返すことで徐々に思考に柔軟性を持たせていきます。凝り固まった体はすぐには柔軟にはならないのと同じです。
それを続けていくとある変化が起こります。それは刹那の「繋がり」を楽しむことができるようになっているということです。オンライン飲み会にしろ、3密を避けた場所での5分10分くらいの会話など、これまで見ていた景色が少しづつ変わっていきます。
今まで当たり前と思っていた人との出会いや、身の回りにある何気ない風景が尊いものに感じるというのはよく聞く話です。この変化を自覚できるようになるだけでも大きな変化だと言えるかと思います。
どこか「死」を意識することと似ていると思いますが、孤独感を消すために繋がろうというのは孤独感を消すことが目的になっている状態で、人と会うのがその手段のように感じます。人と繋がるということや大事な友人や家族と話す時間はそれ自体がそもそも尊いものです。人と話すときや人と対面しているときは自分ベクトルではなく相手ベクトルになり、会話にマインドフルになることが大切だと個人的には思っております。
心身の活性化にお勧めなアクション
かといって孤独な状態を放置するのはやはり良くないわけです。心身が鈍ってしまい活気が失われてしまうからです。私も実際に大学生の時に行っていたことに加えて、東京にいる現在でも行ていることをご紹介します。
- 近くに自然があるところを歩く(もちろん3密は避けて)
- 夜のベランダで大好きな飲み物を飲みながら外の景色や音に集中する
- 掃除をする
- 瞑想
- 運動をする
この4つが心身の活性化におススメです。中には外に出ないといけないものもありますのでタイミングが重要だったり、控えたいと思うこともあるかと思います。そういう人は掃除や瞑想、室内トレーニングなどをすることが良いです。
理由や根拠は調べれば科学が教えてくれます。個人的にはベランダで好きなお酒を1杯だけ飲みながら、マインドフルに音と景色を感じ、頭の中に出てきた雑念みたいなものはメモに書きなぐっている時間が東京の時間では新鮮で好きです。
まだまだコロナは終息に向かいませんが私たちにできることはやっていきましょう。
孤独感はもともとあるものです。悪だと思わないで。
今の積み重ねはこれからも必ず役立ちます。一緒に頑張っていきましょう。では、また。